梅雨明けなどしばらく涼しい日が続いたあとに急激に暑くなるこの時期は熱中症への注意が必要です。熱中症についての正しい知識をつけ、健康に夏を乗り越えましょう。
<熱中症の症状>
・めまい・立ちくらみ・顔のほてり
・体のだるさや吐き気
・汗のかきかたの異常(大量の汗または汗が出ない)
・意識の遠のき
・筋肉痛や手足のけいれん
<熱中症になりやすい人>
・高齢者や乳幼児
→高齢者は温度に対する感覚が弱くなるため、乳幼児は体温調節機能が十分に発達していないため、熱中症にかかりやすい。特に高齢者は室内での熱中症が多い。
・運動不足、寝不足、体調不良の人
→身体が弱っているときは、若い人でも暑さに身体がついていけないので注意。
・持病(心臓病・糖尿病・高血圧・腎臓病など)がある人
→服用している薬の種類によっては発汗の抑制や利尿作用があるものがあり、熱中症の原因となることがある。また、脱水状態になると副作用が出現しやすくなる薬もある。
※お薬について不安がある方は窓口やお電話でのおくすり相談を承っておりますので、ことぶき薬局へお気軽にご相談ください。
<熱中症対策>
・のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をする。
・日頃から温度・湿度を意識し、エアコンを活用する。(温度28℃、湿度50~60%が目安)
・涼しい服装や日傘・帽子で暑さを避ける。
・汗をかいたときは塩分摂取をする。
・冷たい食べ物・飲み物は胃腸の負担となるため摂りすぎないようにする。
・アルコールによる利尿作用で脱水になるとこがあるため摂りすぎないようにする。
・生活リズムを整え、適度な運動やストレッチなどで暑さに負けない体力づくりをする。
<感染対策と熱中症>
今年は新型コロナウィルスの影響でマスクによる熱中症の発生増加が危惧されています。マスク着用により熱がこもり、気づかないうちに脱水になる恐れがあり、体温調節がしづらくなるため特に注意が必要です。
屋内では適宜換気をしつつ温度湿度管理をしっかり行い、屋外で運動するときや人と十分な距離があるときは、マスクを外すようにしましょう。
参考
・厚生労働省HP
・日本気象協会推奨プロジェクト「熱中症ゼロ」HP